「WEBデザインの最新トレンドが知りたい!」
「2021年はどんなデザインが流行るのか?」
という疑問がある方向けに、この記事ではWEBデザイン2021年の最新トレンドを紹介します。
WEBデザイナーは最新トレンドを把握しておくことで、クリエイティブな表現テクニックを身につけることができます。
WEBデザイン業界はどんな方向に進んでいるのか?どんなデザインがユーザーの行動を促すことができるのか?をこの記事を参考にチェックしてください。
記事後半ではコードを記述せずにWEBサイトを制作できる最新ツールも紹介しているので、WEBデザインに関わっている方は、2021年のトレンドと今後業界がどう変わって行くのかを参考にしてください。
WEBデザインの参考サイト20選はこちらの記事になります。
WEBデザイン2021年の最新トレンド
WEBデザイン2021年の最新トレンドは以下の通りです。
- ニューモーフィズム
- パララックス・アニメーション
- アブストラクト・アート
- 目にやさしい配色
- スクロール遷移
- パーソナライズされたアンケート機能
- 立体的な色合い
- ダークモード
- 動画コンテンツ&音声コンテンツ
- 3D
- ブロークングリッドレイアウト
- ストーリーテリング
- モノクロデザイン
- アイソメ
- ノーコード&ローコード
最新トレンドを把握した上で、取り入れられるトレンドは積極的に試してみてください。
ニューモーフィズム
ニューモフィズムは2021年特に注目されているデザインで、2020年トレンドだったフラットデザインにミニマムな要素も加えて、シンプルかつ洗練された印象を与えます。
単色カラーで構成されており、ドロップシャドウを上手く適用させることで立体感を表現しています。
これからは検索ボックスやボタン、テキストフォームや表など、多くのコンテンツ要素がニューモーフィズムで表現されるようになるかもしれません。
ニューモーフィズムのデザインには2つのドロップシャドウを利用し、明るい影と暗い影を適用させて浮き出ているように表現します。
デザイン制作に導入する際は、コピペでコードをダウンロードできる無料サービスのNeumorphism.ioを活用してください。
パララックス・アニメーション
パララックス・アニメーションは、サイトをスクロールする動きに合わせて、画面上のあらゆるコンテンツに動きを加える高度なデザインです。
背景デザインや画像コンテンツ、フォントなどの各要素をズレることなくアニメーションさせています。
パララックスを適用させたWEBサイトは以前からありましたが、2021年からはデザインの前景と後景をあえてずらして、視差を表現した複雑なアニメーションが増えてきています。
パララックス・アニメーションを実装したサイトは、おしゃれで先進的なイメージを与えることができたり、ユーザーにスクロールを自然に促すことができる特徴があります。
パララックスを実装する方法は、CSSのみで行うスクロールエフェクトや、jQueryプラグインの「wow」や「inview」を使用する方法があります。
HTML&CSSだけでデザインできない部分が多いので、少々デザインする難易度は高くなります。デザインの動きをコーダーの方に上手く指示するのは難しいので、WEBデザイナーの方がコーディングまで行う方が実装しやすいです。
アブストラクト・アート
アブストラクト・アートは、四角や円などカラフルな図形を組み合わせて、抽象的なデザインを作成するトレンドです。
明るさやエネルギッシュさを色合いによって表現できます。
メインビジュアルにアブストラクト・アートを大きくデザインしなくても、画像やコンテンツの背景として部分的にデザインするだけでも印象を変えることができます。
アブストラクト・アートはPhotoshopやIllustratorで簡単に作れるので、デザインにインパクトを与えたい時に取り入れてみてください。
目にやさしい配色
2020年からトレンドのダークモードが波及して、目にやさしい配色を採用したサイトもトレンドになっています。
淡い緑色や水色、暖かみのあるオレンジ色など、目にやさしく柔らかい印象を与える配色が人気です。
スクリーンの白背景は目に与える負担が大きいので、自然でナチュラルな落ち着きのある色を取り入れてみてください。
ニューモーフィズムなど他のトレンドと併せて、目にやさしい配色を採用するとよりトレンドを掴めるでしょう。
スクロール遷移
スクロール遷移はパララックス・アニメーションと同じように、ページをスクロールする動きに併せて、画面上のコンテンツをアニメーションさせることです。
ただアニメーションさせるだけでなく、ユーザーを目的にコンテンツに誘導するようにストーリーを伝えています。
ユーザーがページにアクセスして、スクロールするたびに、コンテンツをアニメーションさせて自然に誘導させられます。
パララックス・アニメーションと同様に、各コンテンツ要素の配置やアニメーションの動き、誘導するストーリーなどを上手く実装する必要があるので、デザイン難易度は高くなります。
パーソナライズされたアンケート機能
アンケート機能を活用してユーザーデータを収集していたサイトは以前からありましたが、2021年はユーザーが回答した内容に合わせて、アンケート内容が変わるインタラクティブなアンケート機能がトレンドです。
ステップメールのように、ユーザー回答に合わせて最適な質問が表示されるので、ユーザーの好き嫌いに合わせた商品やサービスを提供できます。
単調なアンケートよりも、ちょっとしたゲーム感覚で楽しみながら回答できることで、アンケートの回答率が高まり、よりデータを集めやすくなります。
万人に最適な商品ではなく、一人ひとりに最適化された商品を提供することが、パーソナライズされたアンケート機能のトレンドからも分かります。
立体的な色合い
グラデーションは2021年以前から人気がありましたが、2021年は立体的な色合いがトレンドです。分かりやすいのは、Macの新しいOSで表示されるグラフィックです。
シンプルなグラデーションではなく、奥行きを感じるような立体的な色合いが使用されています。
他にも、アプリのアイコンや企業ロゴなど、派手な配色ではなくナチョラルな背景色を使用して、立体感を演出しています。
淡い色の背景に、ドロップシャドウを適用させる「ニューモーフィズム」と「目にやさしい配色」のトレンドからも、トレンドの傾向が似ていることが分かります。
ダークモード
ダークモードは名前の通り、黒ベースの背景色を使用し、テキストや画像に明るい色を使用するデザインのことです。
MacOSやInstagram、YouTubeやTwitterなど人気アプリでダークモードが採用されており、2021年以降もトレンドになるでしょう。
ダークモードでデザインすることで、長時間サイトを閲覧しても画面と周囲に明るさの差異が小さいので疲れにくくなります。
他にも、消費電力を抑えることができたり、サイトの画像や動画に注目させられるメリットがあります。またサイトジャンルやターゲットによっては、高級感やシックなイメージを与えることもできるでしょう。
ただし、テキストメインのサイトやアプリの場合は、黒背景に白文字だと反対に目が疲れやすくなってしまうデメリットがあります。
ダークモードと通常モードを切り替えられる設定にしたり、画像や動画で情報を伝える工夫が必要です。
動画コンテンツ&音声コンテンツ
5G回線の普及や動画コンテンツ市場の拡大によって、WEBサイトに動画コンテンツや音声コンテンツを使用することが一般的になっています。
記事ページにYouTube動画を埋め込んだり、サイト背景に動画を活用するなど、文字や画像だけでは伝えにくい情報も動画や音声で伝えています。
従来のように文字だけでも理解できる内容だとしても、簡単に解説した動画を埋め込むだけで、より理解度が高まります。
特に、ハウツー系ジャンルやマニュアル動画などは、動画や音声コンテンツを活用する流れが大きくなっていくでしょう。
3D
2020年のトレンドに引き続き、2021年も3Dグラフィック技術を活用した、WEBサイトがトレンドになるでしょう。
3Dとは3次元で立体的なデザインのことで、奥行きや立体感を感じられ、印象に残るインパクトを与えることができます。
まるでWEBサイトの中に入ってしまったかのようなリアルな世界観を表現できるので、企業や商品のブランディングに最適なデザインです。
ブロークングリッドレイアウト
ブロークングリッドレイアウトは、規則正しく並べられたデザインではなく、あえて要素をグリッドからはみ出させたり、ずらして表示させるデザインです。
雑誌など紙媒体で使用されていたデザイン手法ですが、2017年以降からWEBサイトでも使用されるようになり、2021年もトレンドとなっています。
ブロークングリッドレイアウトに特別なルールなどはなく、ユーザーの利便性を損なわないのであれば、どんなレイアウトでも問題ありません。
トレンド感があり、オリジナリティを出しやすいメリットがある一方で、無秩序なデザインになりやすく、レスポンシブ対応が難しいデメリットがあるので、高いデザイン性が必要です。
ストーリーテリング
ストーリーテリングといって、ページ全体をひとつのコンテンツとして、ユーザーのスクロールに合わせて情報をストーリー形式で表示させ、徐々にコンテンツへの興味を引き上げるデザインがトレンドです。
コンテンツの魅力があるWEBサイトであれば、ストーリーテリングを活用してデザインすることで、ユーザーの途中離脱を防ぐことができ、自然な流れで誘導できるでしょう。
ページ全体の構成やデザインの仕方など、高い技術が必要になる方法です。
モノクロデザイン
「目にやさしい色合い」や「立体的な色合い」「ダークモード」の他に、モノクロデザインもトレンドになっています。
黒と白で配色されたモノクロ調のサイトは、シンプルでミニマムな印象を与えることができ、珍しいデザインなので、印象に残すことが可能です。
また、CTAなど重要な箇所にのみアクセントカラーを使用することで、ユーザー行動を迷わせることなく、誘導できるでしょう。
業界や扱っている商材、ターゲットによっても変わりますが、スタイリッシュな世界観を構築できるので、ひとつのトレンドとして参考にしてください。
アイソメ
アイソメは立体を斜めから見た図のことで、等角投影図のことをいいます。
WEBサイトのメインビジュアルに使用される画像やバナーなどでアイソメが使用されています。
アイソメ画像を使用しているサイトがトレンドになっているので、フリー素材サイトからメインビジュアルに使用する画像やロゴを探す際に意識して探してみてください。
ノーコード&ローコード
2020年以降から、全くコードを記述しないノーコードや少量の記述でWEB制作ができるローコードツールが増えています。
ツール上で直感的な操作を行うだけで、プログラミングやデザイン知識なくてもWEBサイトやランディングページを作成できます。
こうしたノーコード&ローコードによって、WEBデザイナーが生き残れないと不安に感じる方もいると思いますが、現段階では心配いらないでしょう。
今はまだテンプレートを使用してコードを記述せずに簡単なWEBサイトやページを作れるだけにすぎず、高いデザイン性のサイトを作るには、当然テンプレートデザインのカスタマイズやコードの記述が必要になるからです。
ただし、ノーコード&ローコードツールが更に進歩した場合は、WEBデザイナーとして付加価値を提供できなければ生き残れなくなる可能性があるでしょう。
まとめ
今回は2021年のWEBデザイントレンドを解説しました。
最新のデザイントレンドを把握することで、どんなWEBサイトが求められるように変わっているのか、必要な技術は何かを把握することができます。
デザイントレンドを複数紹介しましたが、内容としては似ているものや組み合わせられるものがあり、全体の傾向を大まかに把握しておくだけでも、自分のデザインに活かすことができるでしょう。
サイトデザインに悩んでいる方は、この記事で紹介した最新トレンドを参考にデザインしてみてください。