「YouTube動画1本編集するだけで時間がかかりすぎる!」
「少しでも動画編集を効率化する方法が知りたい!」
「効率の良い動画編集の流れは?」
という悩みや疑問に答えていきます。
動画編集を実際に行ったことがある方は、必ず共感するかと思いますが、動画編集を効率化せずに行うとかなりの時間が必要になります。
それこそ1本10分ほどのYouTube動画を編集するだけで、10時間以上かかることも珍しくはありません。
そこでこの記事では動画編集を少しでも効率化して、快適に作業できるにはどうすれば良いのかを具体的に解説します。
実際に効率よく動画編集する流れも紹介するので、参考にしてください。
動画編集を効率化する大きすぎるメリット
動画編集を効率化することは以下のようなメリットがあります。
- 動画作成時間の短縮
- 動画のクオリティUP
- 動画編集の収入UP
単純に編集作業を効率化すれば、作業にかかる時間を大幅に短縮することができるメリットがあります。
YouTubeに10分ほどの動画を投稿するだけでも数時間が必要になる動画編集の作業時間を減らすことができれば、他のことに時間を使えますし、もっと動画の撮影に力を入れたり、更新本数を増やすこともできるでしょう。
また、効率よく編集することができれば、単純作業にかかる時間が減り、動画のクオリティを高める作業に時間を使うことができます。
良い動画を作りたい方も編集作業の効率化は必ず取り組むべきということです。
動画編集を仕事にしている方であれば、作業時間が短縮されれば時給を高めることができます。
動画編集の仕事は時給で発生するのではなく、編集した成果物に対して報酬が発生するので、1本に10時間かけようが報酬が増えるわけではありません。
なので、なるべく効率良く編集して、編集にかける時間を短くしていくことが動画編集者として稼ぐために大切です。
時給を上げていきたい動画編集者は、高単価の案件を獲得することも大切ですが、まずは自分の編集作業を最大限効率化できるように以下で解説するコツを取り入れてみてください。
YouTube動画編集を効率化する基本的なコツ
YouTubeの動画編集を効率化する基本的なコツは以下の通りです。
- ショートカットキーをフル活用する
- 音声バーを見ながらカットする
- テンプレートをフル活用する
- 複数作業を同時に行わない
- 編集を考えて撮影する
この5つのコツを取り入れて動画編集を行うだけで、何も効率化をしない時と比べて圧倒的に時短になります。
全て慣れない内は手間がかかるように感じるかもしれませんが、続けていくと確実に作業効率がアップしていることに気がつくはずです。
動画編集の効率化はなるべく早く身に付けた方が、長期的に考えてメリットが大きいので、この記事を読んだ今日から取り入れてみてください。
ショートカットキーをフル活用する
動画編集を効率化したい方が真っ先に取り組むべきなのが、ショートカットキーの活用です。
ショートカットキーはキーボードのキーを組み合わせるだけで、色々な機能を簡単に実行できるものです。
ショートカットキーをフル活用した場合とそうでない場合では編集作業効率が圧倒的に変わってきます。
今まではいちいちキーボードからマウスに手を動かして、カーソルを動かしてクリックしなければならなかった操作が、一瞬で行えるようになります。
一つの動作だけで数秒の時短になるので、積み重なればかなりの時間を節約できます。
特に頻繁に使用するコピー&ペーストや、編集点の追加、再生停止などは必ずショートカットキーを利用することをおすすめします。
動画編集者の方で最も利用率が高いAdobe社のPremiereProを例にすると以下のようなショートカットキーの使用が時短になります。
*Macの場合(Windowsの方は⌘をCtrlに変更するだけで同じになります)
- 保存=⌘+S
- メディアを書き出し=⌘+M
- 新規タイトル作成=⌘+T
- 取り消し=⌘+Z
- やり直し=⌘+Shift+Z
- カット=⌘+X
- コピー=⌘+C
- ペースト=⌘+V
- 全てを選択=⌘+A
他にもたくさんのショートカットキーが利用できますので、実際に編集ソフトの設定からキーボード設定を確認して、積極的に活用するようにしてください。
また、ショートカットキーの設定は自由にカスタマイズすることができるので、自分で編集が行いやすい設定に調節してみましょう。
ショートカットキーの使用はどうしても最初は慣れないので避けがちですが、多少編集スピードが遅くなったとしても使い続けることで圧倒的に作業スピードを速めることができるので、気にせず使用してください。
音声バーを見ながらカットする
最も時間がかかる作業はカット編集だと思います。
カット編集をプレビュー画面を見ながら行っていると、プレビュー画面がカクついてしまったりして上手くカットを入れることが難しくなります。
カット編集を速く行うにはカットのミスなくサクサクカットしていくことが大切なので、プレビュー画面ではなく、音声バーのオーディオ波形を見ながらカットを行いましょう。
プレビュー画面がカクついていたとしても、再生バーと波形を見ながらカットを行えばミスをすることを減らせます。
波形が大きくなる直前でカットを入れて繋げていけば、YouTuberのような間を完全に排除したジャンプカット編集を行うことができます。
波形の前にどれくらい間を開けるかは好みにもよりますが、音声バーを見ることで効率よくカットできるだけでなく、動画の間を掴みやすくもなります。
また、撮影時セリフの前に3回手を叩くなど決めておくことで、音声バーをひと目見ただけでセリフがあるシーンを抽出できます。
このテクニックは映画やドラマの撮影現場でも使用されています。
テンプレートをフル活用する
動画編集はどれだけテンプレートを上手く活用できたかによって、作業時間が大きく変わります。
例えばYouTube動画でテンプレートとして利用できるのは、オープニングやエンディングの動画、エフェクトやトランジション、テロップや画像などです。
頻繁に使用する可能性のあるものは全てテンプレートとして用意しておき、少しでも作業時間を短縮できるようにしましょう。
特に使用するテロップのフォントやカラーはレガシータイトルやエッセンシャルグラフィックスに保存しておき、数秒でテロップを挿入できるようにしておきましょう。
複数作業を同時に行わない
複数の作業を同時に行ってしまうと、効率の良い編集はできません。
動画の前半からいきなりカットテロップ、エフェクト、トランジション、カラーグレーディングなど完璧に仕上げてしまう方もいますが、そうしてしまうと以下のデメリットがあります。
- 動画プロジェクトが重たくなる
- ツールの切り替えに手間がかかる
まず、エフェクトやトランジション、カラーグレーディングを動画の前半から適用させてしまうと、編集ソフトにかかる負荷が大きくなり、超ハイスペックのパソコンでない限り、操作が重たくなってしまいます。
編集動作が重たくなってしまうことは効率良く作業したい方にとって1番の敵になります。
また、色々な編集作業を切り替えながら行うのは当然編集効率が悪くなります。
なるべく一つの作業を最後まで一通り終えてから、次の作業を行うようにしましょう。
詳しい編集作業の流れは記事後半で解説します。
編集を考えて撮影する
編集作業を効率化するために意識することは、何も編集時だけではありません。
先ほど解説した音声波形を見てカットするために、セリフの前に3回手を叩くことと同様で、編集時に少しでも効率良く作業できるように撮影の段階から考えておくことが大切です。
編集しやすく撮影するための工夫としては以下の通りです。
- ハキハキとカットしやすいように喋る
- なるべく明るい環境で撮影する
「あー」「えー」という箇所が多いと、編集時にどの部分をカットするべきか分からなくなります。
なので、間が開いてもいいので、一文をなるべくハキハキと喋ることを意識しましょう。
そうするだけで音声波形を見てカットした際に余計なセリフが入らずにスムーズな動画になります。
また、最終的にカラーグレーディングを行う必要があまりないように、撮影時からなるべく明るくして撮ることをおすすめします。
どうしても暗い場合は専用のライトを活用して撮影します。
なぜかというとカラーグレーディングを行うとエンコードにかかる時間がかなり長くなり、簡単に容量の大きい動画になるからです。
効率よく動画編集を行う実際の流れ
最後に効率良く動画編集を行う実際の流れを解説します。
解説した通り複数の作業を同時進行で行うことは効率良く編集するためにはやめた方が良いので、以下の流れを参考にして編集を進めてみてください。
- 全ての素材をまとめて読み込む
- カット編集を行う
- BGMや効果音を挿入する
- テロップや画像ファイルを挿入する
- エフェクトやトランジションを追加する
- カラーグレーディングを行う
全ての素材をまとめて読み込む
まずは全ての素材をまとめて動画プロジェクトに読み込みます。
まとめて読み込む方法は、撮影した素材や使用する画像素材、BGMや効果音素材を全てフォルダにまとめておくと良いでしょう。
素材を読み込んだら、撮影した素材をタイムラインに並べておきましょう。
カット編集を行う
最初に行うのはカット編集です。
カット編集では必要な部分を残す方法と、不要な部分を削除する方法の2つがあります。
まず複数の素材があって、必要な部分が限られている場合は、タイムラインに素材を配置する前にプレビュー画面のシーケンスバーで始点と終点を調節します。
素材の前後しか調節できないので、大雑把に必要な部分を残したらタイムラインに配置しましょう。
次に不要な部分を削除するカット編集は解説した通り、音声バーの波形を見てカットします。
この時に重要なことがショートカットキーです。
「カット」や「前の編集点までリップルトリミング」などショートカットキーをフル活用して、不要な部分を削除していきましょう。
BGMや効果音を挿入する
カット編集を全て行ったら、次にBGMや効果音など音声素材を追加します。
音声素材はレイヤーごとに映像素材の音声・BGM・効果音などを分けて配置して、編集しやすいようにしておきます。
そして音声素材を配置したら、それぞれの素材の音量を調節します。
テロップや画像ファイルを挿入する
次にテロップや画像ファイルをタイムラインに追加します。
解説した通りテロップはテンプレートをフル活用して、簡単に使用できるようにしておきます。
テロップの挿入はショートカットキーのコピー&ペーストを頻繁に利用しますので、覚えておきましょう。
エフェクトやトランジションを追加する
エフェクトやトランジションを使用する場合は、なるべく編集の後半で行います。
トランジションを適用させるとどうなるかを確認したい場合は一度適用させてから、削除して全て編集してから再度適用させましょう。
エフェクトやトランジションを多用すれば当然容量が大きくなり、動画のエンコードにかかる時間も長くなるので、必要最低限で本当に必要な効果だけ適用してください。
カラーグレーディングを行う
カラーグレーディングは解説した通り、編集ソフトに負荷をかける作業なので、全ての編集が終了した最後に行います。
調整レイヤーを配置してカーグレーディングを行えば、全ての素材にまとめてカラーを適用させることができるので、方法は簡単です。
まとめ
今回は動画編集を効率化するコツと実際に効率良く編集する際の流れを解説しました。
動画編集は非常に時間のかかる作業なので、少しでも効率良く編集する工夫をするかしないかで、大きく作業時間が変わってきます。
この記事で解説したコツを全て実践して編集すれば効率良く快適に作業できるはずなので、ぜひ参考にしてください。