「動画編集って本当に稼げるの?」
「動画編集で稼ぐのは難しいんじゃない?」
「挫折する人多いって聞くよ!」
という不安がある方向けに、動画編集者は本当に稼げるのか?挫折する人が多いと言われているけど実際どうなのか?といった多くの動画編集者が不安に感じることを解説していきます。
動画編集者になれば簡単に稼げる!といったような情報がSNSによって拡散されて、動画編集を独学でスタートする方や、有料のスクールに通う方が非常に増えています。
新規参入者が増えることと同時に、稼ぐ前に挫折してしまう方も増えています。
この記事では動画編集で稼ぐことは難しいと言われている理由6選を解説します。
これから動画編集の学習を始める方は、あらかじめ難しいと言われている理由を把握しておくことで、挫折せずに継続しやすくなるので、ぜひ最後までご覧ください。
記事後半では動画編集者が単価を上げていく具体的な戦略も解説しています。
動画編集で稼ぐことが難しいと言われている理由6選
動画編集で稼ぐことが難しいと言われている理由は以下の6選です。
- 初期費用がかかる
- 覚えることが多い
- 時間がかかりすぎる
- 単価が低い
- ライバルが多い
- 上流を上げにくい
稼ぐことが難しいと言われている理由6選ですが、同時に挫折する理由の6選でもあるので、これから動画編集を始める方は途中で挫折しないように把握しておきましょう。
初期費用がかかる
動画編集を始めるには初期費用がかかってしまいます。
動画編集に必要な費用は以下の通りです。
- ハイスペックパソコン
- 動画編集ソフト
- 高速通信環境
他にも仕事を行いやすくするには、高機能マウスやキーボード、ゲーミングチェアなど色々なものがあると便利です。
最低限動画編集の仕事を始めるには上記の3つは必ず必要です。
まず動画編集を行うにはスペックの高いパソコンが必要になり、20万〜40万円ほどはかかります。
そして動画編集ソフトは数万円で買い切り型のものから、毎月5000円ほどの固定費が発生するソフトもあります。
また動画のアップロードや素材のダウンロードを行うには、高速通信環境を整備しないと行けないので、高速Wi-Fiの契約費用がかかります。
この初期費用を回収することが難しいと感じている動画編集者の方が多いようです。
覚えることが多い
動画編集で仕事を行えるようになるには最低でも以下のスキルを身につける必要があります。
- カット
- テロップ
- BGM・効果音
- カラーグレーディング
- エフェクト
このスキルは最低限のレベルなので、高単価の仕事を獲得できるレベルではありません。
本当に稼げる編集者になるには、アニメーション制作スキルや撮影スキルなど、需要の高いスキルを身につけなければなりません。
この覚えることの多さで挫折する方が多く、稼げるようになるのは難しいと言われています。
しかしどんな仕事でも覚えることは少なからずあり、動画編集で覚えることの量はそこまで多くはないはずです。
月20万円ほど稼げるようになるまでにかかる時間も、まだまだ他のWEBライターやプログラミングといったスキルよりも速く達成できるはずなので、諦めずにひとつずつ覚えていくしかありません。
時間がかかりすぎる
動画編集は作業自体が簡単でも、10分ほどの動画のカット編集だけで1時間以上かかることもあります。
動画編集はカットからテロップ挿入、BGMや効果音挿入と行う作業工程が多いので、かなりの時間がかかるのは事実です。
時間がかかりすぎることで稼げないと言われているのは、実績が少ないうちは低単価の仕事しか獲得できないからです。
時間がかかっても高単価であれば時給が1000円を下回ることはありませんが、始めたばかりの内は時給計算すると50円だった!なんてことはよくあります。
アルバイトのように時給単価で考えると馬鹿らしくて辞めたくなるかもしれません。
しかし、スキルが上がって速く作業できるようになったり、高単価の仕事を獲得できるようになれば、アルバイトでは稼げない報酬を短時間で得ることができるので、実績を積むまでは耐えるしかありません。
単価が低い
すでに解説した通り、動画編集者は買い叩かれやすく、クラウドソーシングサイトで仕事を獲得しようと思えば、非常に低単価の案件に応募するしかないです。
動画編集者は不足していると言われているのですが、クラウドソーシング上では完全に供給不足に陥っていて、低単価の案件でも多くの方が応募している状況です。
動画編集は時間がかかる仕事なので、高単価の仕事を獲得することは稼げる編集者になるために必須条件です。
挫折しないために単価を上げていく具体的な方法は記事後半で解説しているので、参考にしてください。
ライバルが多い
あなたが動画編集が稼げると耳にして始めたのと同様に、多くの方が動画編集をスタートしています。
クラウドソーシングサイト上では動画編集で稼ごうと考えているライバルが非常に多く、簡単な案件でも中々獲得するのが難しくなっています。
ライバルが多くても稼げる動画編集者になるには、需要のあるスキルを身につけたり、下請けの仕事ではなく、企業から直接仕事を獲得できるように営業力を磨かなければなりません。
簡単に稼げると言われるほど、動画編集を始める方も増えるので、ライバル達に負けないように継続して勉強と営業を続けていく必要があります。
商流を上げにくい
動画編集者が稼げないと言われている理由の最後は、商流を上げにくいことです。
商流とは仕事の流れのことで、動画編集の仕事は発注したクライアントから編集者をまとめるディレクターに流れ、最終的に下請けの編集者が作業を行います。
なので、実際に手を動かしている動画編集者の方はディレクター費用が引かれた金額が報酬になり、安く仕事を行っている状況です。
現在動画編集者として稼いでいる方の多くは、実際に手を動かして稼いでいるのではなく、ディレクターポジションに商流を上げて、動画編集者に指示を出して仕事を管理することで稼いでいます。
動画編集者として商流を上げていくには、高い営業力やコミュニケーション能力、基本的な動画編集スキルが必要になるので、かなり勉強と行動力が必要になります。
動画編集がしんどい方は効率化に取り組もう
ここまで解説した通り、動画編集が稼げないと言われている理由はたくさんあり、現実的にも稼いでいる編集者と稼げない編集者の格差は大きいです。
稼げない編集者の特徴としては解説した通り、低単価の案件に時間をかけすぎていることです。
実績が少ない内は低単価の案件から実績を積んでいくことは仕方がないことなので、少しでも時間単価を高めていけるように、動画編集の効率化に取り組みましょう。
作業する時間を少しでも短くできれば、より多くの仕事をこなせるようになり、営業にかける時間を増やすことも可能です。
案件に手一杯になり、営業ができなくなると単価を上げていくことができないので、基本的な編集スキルを身につけたら早めに効率化を行いましょう。
動画編集の効率化は以下の方法があります。
- ショートカットキーをフル活用する
- 音声バーを見ながらカットする
- テンプレートをフル活用する
- 複数作業を同時に行わない
- 編集を考えて撮影する
詳しくは以下の記事で解説しているので、ここでは簡単に紹介します。

まず最も編集作業を効率化できるのがショートカットキーを活用する方法です。
編集点の追加や前の編集点までリップルトリミング、再生/一時停止など頻繁に利用する作業はショートカットキーを設定しておいて、少しでも時短になるようにしてください。
最初は慣れないかもしれませんが、長期的に見て作業効率を上げることは間違い無いので、少しずつ慣れていきましょう。
次にテンプレートをフル活用することも重要です。
継続して依頼してもらえるクライアントさんが見つかったら、同じような編集を繰り返すことになるので、何度も使用するテキストや画像はテンプレートとして用意しておき、1から作る必要がない状態にしておきましょう。
動画編集者が単価を上げていく具体的な戦略
では最後に動画編集者が単価を上げていく具体的な戦略を解説します。
動画編集は稼げないと言われていますが、解説した効率化を行い、高単価の案件を獲得できればまだまだ稼ぐことは難しくないので、以下を参考にしてください。
- 需要の高いスキルを身につける
- 制作会社や企業に営業を行う
- 実績を増やしてチーム化する
需要の高いスキルを身につける
たくさんいる動画編集者の中から頭ひとつ抜きんでて稼げるようになるには、需要の高いスキルを身につける必要があります。
解説した基本的なスキルは当然として、以下のような需要があり高単価の仕事ができるようになるスキルを習得しましょう。
- 漫画動画制作スキル
- ディレクションスキル
- 広告動画制作スキル
特におすすめなのは漫画広告動画の制作です。
漫画を使った商品やサービスの紹介広告の需要は非常に高く、企業から直接受注できた場合は、安くても1本30万円以上の単価で仕事ができます。
漫画広告動画の制作では、ユーザーを飽きさせないシナリオ作成や、動きのある漫画動画、商品の販売に繋がる演出ができなければなりません。
漫画を自分で制作できる編集者の方はいないと思うので、必然的にイラストレーターやナレーター、シナリオライターの方をディレクションするスキルも必要になります。
稼げる動画編集者になる鉄板とも言えるルートが漫画広告動画の制作なので、ぜひとも挑戦してみてください。
制作会社や企業に営業を行う
需要の高いスキルを身につけたら、クラウドソーシングサイトではなく、制作会社や企業に直接営業を行います。
動画編集者は早い段階でクラウドソーシングから卒業して、直接案件を獲得できるようにしましょう。
クラウドソーシングでは安い価格で買い叩かれてしまい、単価を上げていくことが難しいです。報酬が発生するたびにかかる手数料も馬鹿にならないので、とにかく営業に注力してください。
理想は直接企業から受注する方法ですが、全く動画を制作するつもりがない企業に対して営業を行うので、当然受注率は低くなります。
実績の少ない内は営業数をとにかく増やして数をこなしていく必要があるので、諦めずに毎日営業を行いましょう。
動画制作会社から受注する場合は、制作会社のルールに従って編集します。
単価としては直受注よりも安くはなりますが、クラウドソーシングを利用するよりも圧倒的に稼ぎやすいので、おすすめです。
実績を増やしてチーム化する
需要の高いスキルを身につけて、企業から直接受注できて実績が増えてきたら、外注して動画制作チームとして仕事を行います。
法人化しなくても動画編集チームとして営業を行うだけで、企業の信頼を得ることができますし、実際に手を動かさなくても案件が回る仕組みを構築すれば、月収100万円以上稼げることも不可能ではありません。
動画編集をチーム化してディレクションに専念できるようになるには、多くの実績と信頼を積まないとならないので、簡単ではありませんが、稼ぎたい動画編集者の方が目指すべきポジションはここです。
まとめ
今回は動画編集者は稼げないと言われている理由と、稼げる編集者になるにはどうすればいいかを解説しました。
確かに動画編集を始める方は増えており、稼げる方と稼げない方の二極化は進んでいます。
しかししっかりと需要のあるスキルを身につけて、営業活動を続けていけば、まだまだ稼ぐことは難しくないので、これから動画編集を始める方は、この記事や当メディアの記事を参考にして、学習と営業活動を行ってみてください。