動画編集をやってみたいけど、どのような仕事に就けるのか不安な方が多いのではないでしょうか?
ここでは動画編集未経験でも仕事に就けるのか、また動画編集が必要とされる業種や給料などの紹介をしていきます。
1.動画編集が必要とされる仕事
動画編集が必要とされるのは、実は以下のように幅広い分野があります。
- テレビ番組やCMなどの編集オペレーター
- さまざまな業界のYouTubeやSNSの動画編集
- YouTuber動画編集代行
- 結婚式などの動画編集
1-1.テレビ番組やCMなどの編集オペレーター
テレビ番組やCMなど、音楽をいれたりテロップをいれたりさらに映像をカットしたりすることが主な業務です。
このような作業はテレビ局のディレクターなどが担当して、なかには番組制作会社に委託をすることもあります。
1-2.さまざまな業界のYouTubeやSNSの動画編集
動画広告が主流になってきて、動画編集の技術が求められるようになっています。
ホームページ以外にも公式YouTubeやSNSにて動画を使った広告を出している企業は多く、これらの動画の編集を任せる人が必要なのです。
1-3.YouTuber動画編集代行
現在多くのYouTuberが活躍しており、中にはYouTubeをあげている芸能人や有名人も多くいます。
自分で動画編集まで全てを行っている場合もありますが、動画編集スタッフを募集したり外部に委託していることもあります。
1-4.結婚式などの動画編集
結婚式で流す動画を制作している企業は、新郎新婦から写真を預かり、コメントやBGMなどの挿入を何度も打ち合わせをしながら新郎新婦の納得のいく動画を作っていきます。
編集技術はもちろんのこと、新郎新婦の意図することを理解するコミュニケーション能力と想像力が必要になります。
2.動画編集の給料とは
動画編集者の給料は、会社によってまちまちです。求人サイトを見ていても、300万~1,000万円と給料に幅があるのです。
しかし700万円以上の給与を得るためには、ベンチャー起業でなく大手のテレビ局や広告代理店であることがほとんどです。
3.動画編集未経験で仕事に就く方法
動画編集未経験でも仕事に就くために、以下の4つの方法があります。
- 未経験歓迎の求人に応募する
- 転職サービスを利用する
- 派遣会社に登録をする
- 働きながらスクールに通う
3-1.未経験歓迎の求人に応募する
転職サイトをみていても、未経験可能な求人もあります。給与はあまり高くなくても、まずは実績をつくるために応募してみるのも一つの方法です。
経験がない分他の部分で補う必要があるので、自己アピールが大切になります。
例えば経験はなくても動画編集スキルを勉強していることがわかるポートフォリオなどを提示するとよいでしょう。
3-2.転職サービスを利用する
IT業界に特化した転職サービスを使う方法があります。
企業が求める人材を詳しく教えてくれて、自分にあった企業をマッチングしてくれます。そのため自分で求人サイトで探すよりも採用率が高くなります。
また他の求人サイトには載っていないような求人情報を転職サービス会社が持っている場合もあります。
3-3.派遣会社に登録をする
IT関連に特化した派遣会社であれば、未経験でも仕事に着くチャンスが正社員よりも増えます。また派遣会社によっては、無料または特価で必要なスキルを学ぶスクールに通うこともできます。
4.動画編集としてフリーランスとして独立するためには
動画編集のスキルがあるとフリーランスとして独立することもできます。しかしそれには以下のようなこと必要になります。
- スキルアップ
- ポートフォリオ作成
- クラウドソーシングの利用
詳しくは下記の記事をご覧ください。
4-1.スキルアップをする
独立をすると、自分の動画編集スキルだけで勝負をすることになります。そこで基本的な知識や必要なソフトの操作はしっかりとできる必要があります。
さらに動画編集方法は編集者によってさまざまであり、個人個人のセンスがでます。他の動画編集者と差をつけるためにも、他の動画や映像を見るなどして感性を磨き続けることが重要です。
4-2.ポートフォリオ作成をする
動画編集を依頼したい企業にとって、動画編集者がどのような仕事をするのかが最も気になる点です。
そこでポートフォリオを作っておくことで、自分の技術をアピールすることができます。
技術力を認められると、金額の高い案件につながるケースもあります。ポートフォリオについては下記の記事をご覧ください。
4-3.クラウドソーシングを利用する
「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングでは、動画編集の案件が定期的に掲示されています。まずは実績作りをするためにも、おすすめの方法です。
しかし単価は比較的安めに設定されているため、あくまで勉強をしながら実績を作ることを主な目的と考えるとよいでしょう。
5.動画編集で独立するメリット
動画編集で独立すると、以下のようなメリットがあります。
- スキル次第で稼ぎにつながる
- 初期費用以外に費用があまりかからない
- 伸びる動画市場のチャンスを掴める
それぞれのメリットを詳しく説明します。
5-1.スキル次第で稼ぎにつながる
編集のスキルは、「カット、テロップ入れ」、ナレーションなどの音関連、色補正、CGなどの制作スキルなどスキルによってはできる仕事が増え、その分報酬が増えます。
外注してくる企業は時間が足りないのが一番の理由であり、それぞれの企業が求めている十分なスキルがあるとその分稼ぎにつながるのです。
5-2.初期費用以外に費用があまりかからない
動画編集の主な費用といえばパソコンです。しかし一台いいパソコンを持っていると、他に必要な経費はほとんどありません。そのため初期費用以外には費用はあまりかかりません。
5ー3 伸びる動画市場のチャンスを掴める
東洋経済新聞で、「これからのビジネスは動画が動かす」といった記事があります。
参考:東洋経済新聞
この中で動画の視聴時間は若い層を中心に増えており、国内のインターネット動画広告市場規模は2012年から2017年の間に5倍に増えていると書かれています。
参照:東洋経済新聞
動画広告は日本はまだ軌道に乗り始めたばかりで、これからも成長を続けていくであろうと予想されています。このためスキルを磨けば動画広告業界で活躍できるチャンスがあるのです。
6.動画編集で独立するデメリット
動画編集で独立をするためには、以下のようなデメリットがあります。
- 初期費用がかかる
- 1つの編集に時間がかかる
- ライバルが増加中なので専門性が必要
それぞれのデメリットを詳しく説明します。
6-1.初期費用がかかる
動画の編集はiPhoneでもできます。しかし仕事として動画編集するのであれば以下の2点は最低限必要です。
- パソコン
- 編集ソフト
6-1-1.パソコン
動画編集をするにあたり、最もこだわりたいのがパソコンです。スペックによっても大きく異なりますが、10万~20万円は必要と考えておくべきでしょう。
6-1-2.編集ソフト
編集ソフトもさまざまでWindows用のムービーメーカーやMac用のiMovieなどは無料で使うことができます。動画編集ソフトに慣れるまでは無料ソフトで十分でしょう。
しかしある程度のスキルがついてきたら、AdobeのPremire proやAppleのFinal cut proなどがおすすめです。有名な動画クリエイターでもこの二つのどちらかを使っている人が多いです。
AdobeのPremire proの支払い方法は年間プラン(一括払い)、年間プラン(月々払い)、月々プランの3種類あります。一括で支払うと割安になりますが、初期費用をできるだけ抑えることを考えると最初は月々払いがおすすめです。
プラン | 年間プラン(一括払い) | 年間プラン(月々払い) | 月々プラン |
Adobe Premiere Pro – 単体プラン | 26,160円(税別) | 2,480円 | 3,480円 |
複雑に編集できることももちろんですが、案件によっては「編集条件はPremiereでの編集」ということも多いです。そのためAdobeのPremire proかAppleのFinal cut proを極めておくことが必要です。
6-2.1つの編集に時間がかかる
動画編集は終わりのない作業です。一つこだわり始めると、長時間たっていたということはよくあります。
YouTuberでも4分の動画をあげるのに8時間以上編集をしている人もいます。それだけ動画編集に工夫をしているからこそ、良い動画ができるのです。
しかし多くの案件を一気にこなせるわけではないので、稼ぐという面では動画編集はデメリットになります。
6ー3 ライバルが増加中なので専門性が必要
無料の動画ソフトがあることからも、動画編集をしている人は増えています。
趣味でYouTubeなどにあげたことがきっかけで、動画編集力に磨きがかかり動画編集者として活躍しているライバルが多いことを認識しないといけません。
また動画編集に特化したスクールも多くあり、年々動画編集のスキルはアップしています。
そんな中ライバルと差をつけるためには専門性が必要です。つまり貴方に動画編集を依頼する理由が必要になるのです。
動画編集は、テレビ業界やYouTuber以外にも、SNSやYouTubeなどを使った動画広告を使う企業などさまざまなところでニーズがあります。
動画編集をする企業に勤める他、独立している動画編集者も多くいます。
しかし動画編集の技術以外に、他の編集者とは違うセンスも必要になってきます。給与もピンキリであり、大手代理広告店に勤めたり独立して有名にならなければなかなか稼げる業種ではありません。
しかし動画業界は動画広告など市場が拡大しておりチャンスはあるので、是非動画編集にチャレンジしてみてください。