「動画編集を始めたいけど、実際の相場ってどれくらいなのかな」
これから個人で動画編集をしたい方であれば、そう悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、YouTube動画や会社のPR動画などの、1案件あたりの相場を解説します。
この記事を読めば、どの程度の収入になるのかイメージが湧きます。未経験から高単価の案件を受注する方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
動画編集の案件相場は受注方法によって異なる
動画編集の案件相場は、受注方法によって異なります。おもな受注方法は、次の2つです。
- クラウドソーシング
- 直接応募
2つの違いをあらかじめ知っておくことで、応募する際の注意点がわかります。
クラウドソーシング
クラウドソーシングの相場は、直接応募と比べると安い傾向にあります。企業のほかに個人も募集しているので、全体として相場は下がるのです。
さらに手数料が引かれることにも注意しなければなりません。クラウドワークスとランサーズの報酬10万円以下の手数料は20%です。
(参考:仕事が成立した場合の利用手数料はいくらですか?|Lancers)
クラウドソーシングで受注する場合には「手数料が引かれたあとの金額」で、収入の見通しを立てるようにしましょう。
直接応募
求人サイトや、Web制作会社のホームページへ直接応募したときの相場は、クラウドソーシングと比べると高い傾向にあります。企業だと予算が大きくなるので、相場も上がるのです。
また、手数料が引かれることはありません。
動画編集案件の相場はいくら?
個人で受注するときの相場は、動画の種類によっても若干異なります。ここではクラウドワークスでの、YouTube動画とその他会社のPR動画などの相場を解説します。
YouTube動画
YouTube動画の相場は、1,000円~10,000円程度です。
以下、クラウドワークスのYouTube動画作成・編集、プロジェクト(固定報酬制)より、報酬額ごとの件数を算出しました。(「予算はワーカーと相談」以外の全163件、2021年4月20日現在)
報酬額 | 件数 |
0円~5,000円以下 | 68 |
5,000円以上~10,000円以下 | 29 |
10,000円以上~50,000円以下 | 19 |
50,000円以上~100,000円以下 | 30 |
100,000円以上~300,000円以下 | 16 |
300,000円以上~500,000円以下 | 1 |
500,000円以上~1,000,000円以下 | 0 |
1,000,000円以上~5,000,000円以下 | 0 |
10,000円以下の案件が、全体の60%を占めています。
その他会社のPR動画など
会社のPR動画などの相場は、1,000円~100,000円程度です。YouTube動画のように、突出して5,000円以下の案件が多いわけではありません。
以下、クラウドワークスの動画作成・動画制作、「YouTube」を含めないで検索、プロジェクト(固定報酬制)より、報酬額ごとの件数を算出しました。(「予算はワーカーと相談」以外の全48件、2021年4月20日現在)
報酬額 | 件数 |
0円~5,000円以下 | 13 |
5,000円以上~10,000円以下 | 8 |
10,000円以上~50,000円以下 | 4 |
50,000円以上~100,000円以下 | 6 |
100,000円以上~300,000円以下 | 16 |
300,000円以上~500,000円以下 | 1 |
500,000円以上~1,000,000円以下 | 0 |
1,000,000円以上~5,000,000円以下 | 0 |
100,000円以下の案件が、全体の65%を占めています。
動画編集者の毎月の収入・年収のめやす
クラウドソーシングで5,000円(税抜)の案件を月10本納品した場合の月収と年収は、以下のとおりです。
5,000円(税抜)×10%(消費税率)=5,500円(税込の契約金額)
5,500円(税込)×20%(手数料率)=1,100円(税込の手数料)
5,500円-1,100円=4,400円(1案件あたりの手取り金額)
4,400円×10本=44,000円=月収
44,000円×12か月=528,000円=年収
未経験から高単価の案件を受注する方法3つ
未経験から高単価の案件を受注する方法は、次の3つです。
- 求人サイトやWeb制作会社のサイトから直接応募する
- 仕事用SNSで営業する
- 付加価値を提供する
上記の3つを実践することで、できるだけ早い段階で収入アップが見込めます。
求人サイトやWeb制作会社のサイトから直接応募する
1つ目は、求人サイトやWeb制作会社のサイトから直接応募することです。はじめから高単価の案件を依頼されることが多くなります。
ただし、クラウドソーシングと比べると、採用のハードルが高くなることも。そこで、次の2つを押さえて応募しましょう。
- 応募するメディアのテイストに合った短めの動画を、作成して添付する
- 自分が採用されたらどのようなメリットがあるのかを、志望動機や自己PRに記載する
仕事用のSNSを作り営業する
仕事用のSNSを作成し、営業することもおすすめです。とくにTwitterでは、募集している個人・会社が多くあります。
具体的には、次の3つを実践しましょう。
- ポートフォリオ動画を作成し、固定ツイートにする
- 「#動画編集者募集」のタグから応募する
- YouTuberにDMを送る
注意点は、丁寧なやり取りを心がけること。SNSというフランクな場ですが、クライアントとの関係はすでに始まっています。日頃の発言にも気を付けて、営業しましょう!
営業方法についてはこちらの記事でも詳しく解説してます。
付加価値を提供する
付加価値を提供することも重要です。クライアントから重宝される動画編集者になれます。
たとえば、次のように自分ができることを箇条書きで上げてみてください。
- After EffectsやVyondが使える
- 改善点を見つけ修正案を出せる
- 撮影ができる
とくにVyondを使う案件は、クラウドソーシングで数多くあります。
さらに、仕事への態度が単価アップにつながることも。受け身にならず「動画をより良くするには何をすればいいのか」を提案しましょう。「クライアントが離したくない」存在になれますよ!
まとめ
動画編集案件の相場は、受注方法や動画の内容によって大きく変わるものです。
おおよその相場がわかれば、収入の見通しが立ち、動画編集にどのくらい時間をあてるべきかがわかります。
最後にご紹介した高単価の案件を受注する方法も、ぜひチャレンジしてみてくださいね。「未経験だから」と消極的になる必要はありません。積極的に行動して、希望する案件を獲得しましょう!