Premiere Pro(プレミアプロ)を使っていて、素材をまとめて編集したいときがありますよね。
それらの素材を全て選択して移動したり、ひとつひとつにキーフレームを設定していると、手間がかかってしまいます。
そこで便利なのが、プレミアプロのネスト化という機能です!
この記事では、
- ネスト化とは何か
- ネスト化する手順
- ネスト化を解除する方法
- ネスト化のコツや注意点
を解説していきます!
これらを使いこなせば、より効率よく作業ができるようになりますよ!
少しでも手間を減らして、動画編集にかかる時間を短縮しましょう!
ネスト化ってなに?
ネスト化とは、画像やテロップなど複数の素材をひとつにまとめるというプレミアプロの機能になります。
複数の素材がひとつのクリップになっているのが分かりますよね。
こうすることによって、
- 複数の素材をまとめて移動しやすくなる
- 複数の素材にまとめてエフェクトや動きなどを設定できる
- 編集画面がスッキリする
などのメリットがあります。
例えばですが、下記のような素材とテロップがあるとします。
これらを画面外にまとめて動かしたい場合を考えましょう。
ひとつのやり方として、全てのクリップにそれぞれキーフレームを設定するというものがあります。
しかし、これだと素材が多くなった場合に大変ですよね。
そこでネスト化を使うことで、全ての素材に一括でキーフレームを打つことができるんです。
これだと、時間の短縮になりますし、編集画面も縦長にならずスッキリしますよね!動画編集の効率がかなり上がると思います!
ネスト化する手順
それでは、素材をネスト化してひとつのクリップにまとめる手順を解説します!
動画でも解説してありますので、ぜひこちらもご覧ください。
週末動画クリエイターの講師である僕Taiwaが作成したものになります。
①素材を配置する
まずは、素材を配置します。
ここでは、『長方形グラフィック』『テロップ』『画像素材』の3つを使っています。
この段階で配置のバランスなどを調整しておくことをおすすめします。
ネスト化した後でも調整できますが、先にやっておいた方が楽な場合が多いです。
②素材を選択して右クリック
次に、それぞれの素材を選択した状態で右クリックを行います。
『ネスト…』という項目があるので、そちらをクリックしてください。
③ネストされたシーケンス名をつける
ネストされたシーケンスの名前をつけて、『OK』を選択してください。
ここでは例として、「動画編集」という名前にしました。
④ネスト化の完成!
素材のネスト化が完了です!
複数の素材クリップが1つの『動画編集』というクリップにまとまっています。
また、プロジェクトに『動画編集』というシーケンスが追加されていますよね。
これで、素材をまとめて動かしたり、キーフレームを設定できるようになりました!
ネスト化した素材を再編集したい
次に、ネスト化した素材を再編集する手順を解説します。
①ネスト化したクリップをダブルクリック
ネスト化されているクリップをダブルクリックすると、新しいシーケンスが開きます。
②開いたシーケンス内で素材を調整
そのシーケンス内で、素材の配置やキーフレームの調整などが行えます。
注意点として、ネスト化したシーケンス内では背景が表示されません。
動画編集をしていると、それでは都合が悪い場合もあるかと思います。
その際は、一旦ネスト化を解除してから編集した方がやりやすいかもしれませんね。
ネスト化を解除する手順
さて、次はネスト化を解除する手順になります。
もちろん、ネスト化した直後であれば、Ctrl+Z(MacはCommand+Z)で元に戻せます。
しかし、作業を進めてからだとそうはいきませんよね。
ネスト化したときと逆の手順でできそうなものですが、右クリックしても解除する項目はでてきません。
その際は、以下の手順で行ってください。
①ネスト化したシーケンスを開く
まずは、ネスト化したクリップの上でダブルクリックをしてください。
すると素材の入ったシーケンスが開きます。
②素材を元のシーケンスに移動させる
次に、それぞれの素材を選択して元のシーケンスに移動させます。
Ctrl+C(MacはCommand+C)でコピーしてもいいですし、ドラッグ&ドロップでも可能です。
以上がネスト化を解除する手順になります。
厳密には解除というより、ネスト化したシーケンスからコピーしてくるというイメージですね。
ネスト化のコツや注意点
最後に、ネスト化を使用する際のコツや注意点をまとめてみました!
素材は長めで作った方が楽
ネスト化したい素材は、まとめる前に長さを長めに作っておく方があとで楽です。
なぜなら、ネスト化したものは中の素材の長さ以上には長くすることはできないからです。
逆に、長くしたものを短くすることは簡単にできます。
ネスト化した後でも、シーケンスを開いて内部の素材を長くすれば済む話ではあります。
ただ、どうせあとで長くするなら最初から長くしておいた方が二度手間にならずに済みますよね!
複製するときは注意!
ネスト化したものを複製したい場合には、注意が必要です!
必ず、プロジェクトからシーケンスを複製→タイムラインに配置という手順で行ってください。
なぜなら、ネスト化したクリップをそのままコピーしてしまうと、中のものまで共有されてしまうからです。
例えば、上記のものを複製して、片方のテロップを変えたい場合。
ネスト化したクリップをそのまま複製してしまうと、片方のテロップを変えた瞬間にもう一方のテロップも変わってしまいます。
そうならないためにも、必ずネスト化したシーケンスを複製するようにしてください!
動画編集を副業でできるのか?についてはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
今回は、プレミアプロで素材をネスト化する手順を解説しました。
複数の素材をひとつにまとめることにより、作業がかなり効率的になりますよね!
ちょっとした手間でも、積み重ねることでかなりの時間をくってしまいます。
また、編集画面をスッキリ整理させるためにも、ぜひネスト化を使用してくださいね。編集ミスの防止にもなりますよ!
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