週末WEBライター講師の山崎です。
サイトやブログを評価する指標の一つとして「直帰率」や「離脱率」があることをご存知でしょうか?
なんとなく名前を聞いたことはあっても、その意味や改善策については知られていないことがほとんどです。
そこでこの記事では、直帰率・離脱率それぞれの意味や計算方法を解説した上で、今日から実践できる5つの改善方法をご紹介します。
直帰率や離脱率は「読者がコンテンツに満足したか」を知れる重要な数値。改善することによってSEO評価やコンバージョンにも繋がりますので、ぜひポイントを押さえて下さい!
【Googleアナリティクス】直帰率と離脱率の違い
「直帰率」や「離脱率」という言葉が用いられるのは、Googleが提供するアクセス解析ツールの「Googleアナリティクス」。無料で使えるため、サイトやブログを運営する方にとっては必須のツールと言えます。
「直帰率」と「離脱率」は、似ているようで微妙にニュアンスが異なります。まずは両者の違いを明確にしておきましょう。
直帰率の定義
Googleアナリティクスで参照できる「直帰率」は、下記のように定義されています。
直帰率は、そのページから始まったすべてのセッションで、そのページがセッションに存在する唯一のページだった割合を示します。引用:アナリティクスヘルプ |
言い換えると、直帰率はページを訪れたユーザーのうち、1ページだけを見て離脱した人の割合のこと。直帰率が高くなる原因としては、以下のような可能性が考えられます。
- 知りたい情報が知れた
- 知りたい情報がなかった
- 導線や構造が分かりづらかった
- ページを閲覧する上でストレスを感じた
基本的にはネガティブな要因が多いですが、「知りたい情報が知れた」というポジティブなケースでも離脱は起こります。
一般的に直帰率は低い方が良いとされますが、読者が満足したことで離脱したのであれば、改善する必要性は高くありません。
離脱率の定義
「直帰率」とよく似ている「離脱率」は、下記のとおりに定義されています。
離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。引用:アナリティクスヘルプ |
つまり離脱率とは、最終的にあなたのサイトやブログからユーザーが離脱したページが対象であり、訪れたページは1ページだけとは限りません。
そのため、「直帰率は離脱率の一部」と考えることができます。
例
ユーザー 1:外部サイト → ページA → 外部サイト(ページAからの直帰)
ユーザー 2:外部サイト → ページA → ページB → 外部サイト(ページBからの離脱)
直帰率・離脱率の計算方法と目安
Googleアナリティクスを使用すればすぐに分かる直帰率と離脱率ですが、ただ数字を眺めるだけでは不十分。
それぞれどのような計算方法で算出されているか、どのくらいの数値を目指せば良いかを知ることが大切です。
直帰率の計算方法と目安
【直帰率の計算方法】
直帰率=ページの直帰数÷セッション数×100
ここで気になるのが「どのくらいの数値だったら良いの」という点ですが、直帰率は一概に「このくらいが良い」という平均値は存在しません。サイトの種類やテーマ、ページごとの特性によって大きく異なります。
- 広告からの流入:約50~60%
- LP記事:約60~90%
- ブログ記事:約70~90%
目安としては、以上のとおりです。特に個人が運営するブログや、商品販売を目的としたLP記事(ランディングページ)は直帰率も高くなる傾向にあります。
離脱率の計算方法と目安
【離脱率の計算方法】
離脱率=ページの直帰数÷PV数×100
離脱率の計算方法は上記の通り。直帰率が「セッション数」(訪問数)を基準にしていたのに対し、離脱率はページごとの「PV数」で算出します。
離脱率も直帰率と同様に、「このくらいが望ましい」という平均値はありません。ページビューの組み合わせによって大きく変動しますので、まずは直帰率を改善することを第一に考えると良いでしょう。
直帰率・離脱率を改善する5つの方法
直帰率と離脱率は、いずれも低ければコンバージョンなどにもつなげやすいもの。そこでここでは、5つの改善方法をピックアップしてご紹介します。
- ユーザーのニーズを考える
- 分かりやすい文章を心がける
- 構造をシンプルにする
- 読み込みスピードを上げる
- モバイルフレンドリーにする
直帰率を改善すれば、自ずと離脱率も改善する傾向にあります。まずは5つのポイントを押さえ、直帰率の改善を図りましょう。
1. ユーザーのニーズを考える
一番に考えるべきは、ページがユーザーのニーズを満たしているかどうか。ユーザーの知りたい情報を提供しなければ、直帰率が改善しないどころか、コンバージョン率が上がることもありません。
狙ったキーワードや検索意図を再考し、読者のニーズとコンテンツにズレがないかを確認しましょう。
2. 分かりやすい文章を心がける
どれだけ有益な情報を発信しても、文章が分かりづらければ読者に響くことはありません。
ライティングにおいては、なるべくシンプル・コンパクトに文章をまとめることが大切です。
【ライティングで気をつけるべきこと】
- 一文を長くしすぎない
- 読点(、)を適宜使用する
- 不要な部分は削る
3. 構造をシンプルにする
同じく、読者にとって分かりやすい構造にすることも大切。記事の構成を作る段階で、どのような順番で説明したら良いかを熟考することがポイントとなります。
また、記事の核となる結論部分は、なるべく早めに提示するのがおすすめ。いつまで経っても答えが得られなければ、それだけ読者が離脱する可能性は高くなります。
4. 読み込みスピードを上げる
ページの読み込みスピードが遅い場合は、読者がストレスを感じて離脱している可能性が考えられます。
一般的に読み込みに3秒以上かかるとページを離れるユーザーが多いとされるため、2秒以内に改善するのが理想です。
特に大きいサイズの画像を使用しているとページ表示速度が下がるため、圧縮してサイズダウンするのが良いでしょう。
5. モバイルフレンドリーにする
最後に欠かせないのが、スマホ表示を想定したモバイルフレンドリーにすること。
サイトによって数値は異なるものの、一般的にユーザーの約6~7割程度はスマホからの検索だと考えられます。
記事を公開する際は必ずスマホ画面からプレビューをチェックし、スマホから見やすいサイズや改行を心がけてください。
SEO対策にもつながる直帰率・離脱率よりコンバージョン率
ユーザーがページから離脱する可能性は様々な要因が考えられますが、一般的に直帰率や離脱率は低いほうがベター。
改善のためには「読者目線に立つこと」が必要で、これは自ずとSEO対策としても役立ってきます。
あまり直帰率や離脱率の数値にとらわれることはありませんが、あまりにも高い場合には原因を突き止める必要があります。
読者の検索意図をよく考え、ニーズを満たすコンテンツを心がけていきましょう!
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