こんにちは、週末WEBライター講師の山崎涼です。
WEBライターとして記事を書く際、皆さんは構成案を作っていますか?
構成案は記事全体の骨格となるもので、事前に作るか否かで記事のクオリティは大きく変わる可能性があります。
わかりやすい記事を作ることができれば、ライターにとってだけでなく、読者にとってもメリットがあると言えるでしょう。
- 構成案とは何か
- 構成案を作成するメリット
- 構成案の作り方
- 構成案作成時の注意点
この記事では、主に以上の4点について解説します。「構成案ってなに?」というWEBライター初心者の方は、記事の質を高めるためにもぜひ参考にしてください。
WEBライティングに欠かせない構成案とは?
構成案とは、記事の骨格となる見出しをまとめたものです。実際に記事を書き始める前に作るべきもので、結論までの道筋を明確にすることができます。
構成案は結論までの道しるべ
構成案を作る一番の目的は、結論までの道標を明確にすることです。例えるなら、「目的地に対して実際のルートを地図上で考える」のが、構成案を作る過程といえます。
構成案の段階で起承転結をはっきりしておけば、書いているうちに記事の趣旨がズレてしまうリスクを抑えられるでしょう。
構成案が無いとどうなる?
WEBライター初心者だと、「構成案を作らずに記事を書いている」という方も多いかもしれません。
しかし、構成案を作らずに記事を執筆してしまうと、以下のようなデメリットが起こりえます。
- メッセージが伝わりにくい
- 説得性がない
- 結局何が言いたいのか分からない
実際、「書いているうちに何を書きたいかわからなくなってしまった」という経験がある方も多いでしょう。
構成案を作らずに記事を作成するのは、「目的地だけ決めて、ルートを考えずに歩き始める」ようなものであり、記事の方向性がブレてしまうリスクが高いと言えます。
構成案を作成するメリット【読者・ライター目線】
構成案を作成するのは、ライターだけでなく読者にとってもメリットが大きいと言えます。ここでは読者、ライター目線に分けて、構成案を作成するメリットを考察しましょう。
読者:論理的な展開で説得性が増す
構成案を作成することで、読者にとっては「論理性のある読みやすい文章」になるというメリットがあります。
特に論理性の高いPREP法を用いれば、読者も短時間で記事の要旨を理解できるでしょう。
- P:Point(結論・要点)
- R:Reason(理由)
- E:Example(事例・具体例)
- P:Point(結論・要点)
ライター:執筆スピードが上がる
構成案を事前に作成すれば、ライターとしてはその都度「次に何を書こうか」と考える必要がありません。そのため、記事を執筆するスピードは必然的にアップするはずです。
構成案を作成するには、1記事あたり1~2時間ほどかかります。しかし書く内容に迷いがなくなることで、構成案を作らずに執筆するよりも、トータルの制作時間は短くなる可能性が高いでしょう。

簡単5ステップ!構成案の作り方
ここからは実際に、構成案の作り方を簡単5ステップで紹介します。
- 対策キーワードを選ぶ
- サジェストワードを調べる
- 共起語を調べる
- ペルソナを想定する
- 競合サイトをチェックする
いずれの過程も、記事を執筆するうえで欠かせない作業です。WEBライターを目指す方は、一つずつ内容を確認してください。
1. 対策キーワードを選ぶ
構成案の基本となるのが、対策キーワードです。
キーワードとは、Googleなどの検索エンジンで上位表示を狙う「検索語」であり、記事を執筆する際のスタート地点といえます。
【SEO対策】キーワードの上手な選び方&初心者必見ツール3選
2. サジェストワードを調べる
キーワードが決まったら、続いてサジェストワードを調べます。
サジェストワードとは、キーワードと一緒に検索されやすいワードであり、予測変換などでも調べることができます。
3. 共起語を調べる
構成案の作成においては、共起語のチェックも欠かせません。
共起語とは、簡潔に言うと「キーワードから連想されやすい単語」のことで、検索上位に表示されているサイトの共起語をチェックすると、読者ニーズを汲み取りやすいというメリットがあります。
共起語とは? SEO対策に効果的な使い方&無料検索ツール3選
4. ペルソナを想定する
続いて、ペルソナを設定しましょう。ペルソナとは読者像のことであり、年齢や性別、職業や住所などを具体的にイメージすることで、特定の読者に突き刺さる記事を執筆することができます。
Webライティングのペルソナの意味って?ブログを書く上で大切な理由とは!
5. 競合サイトをチェックする
最後に、狙ったキーワードで上位表示されている競合サイトをチェックしてみましょう。どのような見出しで、どのような順序で執筆しているかを分析することで、構成案作成の参考にすることができます。
構成案作成における注意点
最後に、構成案を作成するうえで気を付けるべきポイントを3つご紹介します。
- 見出しの順番を守る
- 対策キーワードを盛り込み過ぎない
- 1つの見出しに1つのメッセージ
いずれも初歩的なミスですが、3つを徹底できていない記事も少なからず見られます。WEBライター初心者の方は欠かさずチェックしてみましょう。
見出しの順番を守る
見出しをつける際は、以下の順番を必ず守るようにしましょう。
- H2(大見出し)
- H3(中見出し)
- H4(小見出し)
中にはH2→H4と構成されている記事もありますが、見出しはH2→H3→H4と順番に使うのが鉄則です。
対策キーワードを盛り込み過ぎない
見出しにキーワードを入れるのはSEO的に大切ですが、すべての見出しに入れるのはNGです。どれだけSEO的に効果があろうと、読者にとっては見づらい見出しになってしまうでしょう。
【悪い例:キーワード「ブログは楽しい」】
H2:ブログは楽しい3つの理由
H3:ブログは楽しい理由1:好きな時に書ける
H3:ブログは楽しい理由2:好きなことを書ける
H3:ブログは楽しい理由3:体裁が自由
1つの見出しに1つのメッセージ
最後に、1つの見出しにつき1つのメッセージに絞ることも大切です。
1つの見出しに2つ以上のメッセージを詰め込んでしまうと、見出しがブレるだけでなく、読者にも内容が伝わりにくくなってしまいます。
どうしても外せない内容であれば、見出しを別々に設定して書くようにしましょう。
WEBライターにとって構成案はメリットだらけ
構成案を作成すると、主に以下のようなメリットがあります。
- 論理的な順番にできる
- 説得力が増す
- 執筆スピードが上がる
- 読みやすい記事になる
構成案を作成することは、WEBライターにとっても読者にとってもメリットしかありません。
慣れるまでは構成案作成に2時間ほどかかることもありますが、論理性や説得力が生まれるのは、構成案を作成してこそ得られるメリットでしょう。
WEBライター初心者の方は必ず構成案を作成してから記事を執筆するよう習慣づけてくださいね。
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